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更新:2026.10.05 · 空き家相談室

空き家の残置物撤去費用|実例と見積りの確認点

空き家に残る家具・家電の撤去費用を、公開事例の金額・物量・作業時間から確認。見積りの内訳、追加費用、依頼前の準備を整理します。

空き家相談室編集部/資料確認日:2026年10月5日。事業者が公開する事例をもとに整理しました。当サイトの施工実績や提示料金ではありません。掲載写真は出典先で確認できます。

残置物撤去はいくら?まず「総額」と作業条件を見る

空き家に残る家具・家電・日用品の撤去費用は、間取りだけでは決まりません。荷物の量、仕分けの手間、階段や駐車場所、どこまで片付けるかをそろえて見積りを比べます。

下の3例では、空き家の整理費用が231,000円の例も、1,045,000円の例もあります。全国平均や同じ作業の価格差ではなく、建物・物量・作業範囲が異なる個別事例です。自分の家に近い条件を探す材料として使ってください。

表は横にスクロールして確認できます。

事業者が公開する撤去・整理の費用例
物件・出典作業条件公開された費用
大阪府四條畷市・3DK戸建て/リリーフ空き家の生前整理・残置物撤去。約5時間。物量の数値は記載なし。合計231,000円。整理作業121,000円+処分110,000円。
東京都大田区・3LDKマンション/ドクターエコ不動産会社からの依頼。2tアルミバンロング4台、6人、5時間。見積り・最終費用とも412,000円(税込)。
東京都大田区・5LDK戸建て/リリーフ空き家になった実家の不用品処分。4日。物量の数値は記載なし。合計1,045,000円。整理作業587,400円+処分457,600円。

同じ間取りでも金額が変わる理由

この表から「3LDKなら41万円」「大田区は高い」とは判断できません。部屋の数だけで比べると、押し入れ・物置・ベランダの荷物や、搬出の難しさが抜け落ちます。

出典のリリーフの事例欄は税区分の記載を確認できなかったため、税込とは補っていません。新しく見積りを取る際は、税込の支払総額で確認してください。各社の掲載価格は、そのまま現在の自分の家に適用される料金ではありません。

  • 物量:室内の床だけでなく、収納の中、庭・倉庫・物置まで撤去対象を数える。
  • 作業範囲:仕分け、探し物、家具の分解、搬出、清掃のどこまで含むかをそろえる。
  • 搬出条件:階数、エレベーター、玄関や階段の幅、トラックを停める場所を伝える。
  • 別手配:家電リサイクル対象品、特殊清掃、物置の解体などの扱いを個別に確認する。

見積書は「一式」の中身を6項目で確認する

見積書の呼び方は会社によって異なります。以下の欄に金額または「総額に含む」と書いてもらうと、安く見える見積りの別料金を確認しやすくなります。

例えば「搬出15万円・処分は別」と「搬出と処分で20万円」では、15万円の方が安いとは限りません。これは比較方法を示す架空の例で、相場や実際の見積りではありません。追加条件が分からない欄を残したまま契約しないことが大切です。

表は横にスクロールして確認できます。

そのまま業者との確認に使える見積比較表
確認する項目書面でそろえる内容
仕分け・搬出人数や日数だけでなく、撤去する部屋・収納・屋外の範囲。
収集運搬・処分担当する事業者、処分費が総額に含まれるか。
個別費用冷蔵庫・テレビ等、分解作業、階段、駐車、清掃の追加条件。
買取・値引き査定が確定した品と金額。未確定の買取額を差し引いていないか。
追加・変更荷物が増えた場合の計算方法、作業前の連絡と承諾の手順。
最終支払額消費税を含む総額、支払時期、キャンセル料。

費用を抑える前に、残す物と処分する物を決める

売却予定なら、不動産会社に「片付けが必要な範囲」と「引渡し条件」を先に確認します。解体予定なら、解体業者の見積りに家財の撤去が含まれるかを確認し、同じ作業を二重に頼まないようにします。

階段からの大型家具の搬出や、傷んだ建物への立入りを無理に行う必要はありません。処分を決めてよいか分からない物や、家族で意見が分かれる物は保留にし、見積り時に区別して伝えましょう。

  • 通帳・権利書・写真・形見など、先に探す物と残す物を一覧にする。
  • 自分で運べる物は、所在地の自治体の収集方法・手数料・予約日を調べる。
  • 自力で片付ける時間や交通費も含め、依頼範囲を減らす効果を比べる。
  • 買取は査定後の確定額で比較する。買取可能な物があるとは決めつけない。

回収・処分を誰が行うかも確認する

家庭から出る廃棄物は、所在地の市区町村が案内する方法で処分します。環境省は、市区町村の許可や委託を受けない回収業者の利用に注意を呼びかけています。産業廃棄物処理業や古物商の許可だけでは、家庭ごみの回収を任せられる根拠になりません。

片付けを受け付ける会社と、ごみを収集する会社が異なる場合もあります。実際の収集運搬・処分の担当、許可・委託の状況を確認し、不明なら物件所在地の清掃担当窓口に確認してください。

見積り前に用意する5つの情報

最初から正確な物量が分からなくても、次の情報があると、現地確認や追加質問を進めやすくなります。写真だけで最終金額が確定するかは、依頼先と現場の状況によります。

写真を共有するときは、郵便物の宛名、表札、口座情報、顔写真などが写っていないか確認してください。同じ写真・同じ作業範囲を各社に伝え、総額と条件を並べて判断しましょう。

  • 物件の市区町村、戸建て・マンションの別、間取り、階数。
  • 各部屋の全体、収納の中、玄関・階段、屋外の撤去対象が分かる写真。
  • 残す物、探してほしい物、処分判断を保留したい物。
  • 売却・解体・退去などの目的と、片付けたい期限。
  • 立会いできる日、鍵の受渡し方法、遠方の場合の完了確認方法。

参照資料

リリーフ:残置物撤去の料金・作業事例

ドクターエコ:大田区・3LDKの残置物撤去事例

環境省:家庭の廃棄物を適正に処分する方法